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住まいづくりにこだわりをもつ人達の中で、
薪ストーブがひそかに、確実に増えてきています。
それは一過性のブームではなく、
よくよく考えて、たどり着いた答えなのだと思います。
暖房としてだけでなく、たくさんの魅力を備えていること、エコなエネルギーであること。
このページでは、ちょっと不便で大変な、それでも
薪ストーブのある暮らしを楽しんでいる方々をご紹介します。

茨城県 K邸

 薪ストーブ設置後初めての火入れはわくわくするもので、
本体のその存在感と共に、安全とはいえ家の中で炎があがって
いることに奇妙な違和感と感動があるそうです。

 K邸も今年8月に設置工事をし、秋が深まろうとする
10月半ばに焚き付けのお手伝いに伺いました。
のどかな風景の中にある昔ながらの民家の門構えに、
たくさんの野草、近くの山から湧き出る川が
庭の中にも流れる趣のあるお宅です。

 ご夫婦長年の夢だった薪ストーブは居間の隣の廊下にあります。
居間でくつろぎながら眺めるには丁度よいポジションです。
「石の配置はやっぱり市松模様にしてよかったね」
まじまじと改めてストーブと炉台を眺めて満足そうにご主人がひと言。
マットなブラックの本体と、シンプルでストーブを引き立ててくれる
大谷石が和風のお宅に素敵に合っています。

 薪ストーブが欲しいと考え始めたのは、家が寒く普通の暖房では暖まりにくかったこと、
いろいろな機会で目にしては憧れていたこと、
そして、知人の家でリフォームを機に薪ストーブを設置したのを見たことでついに
ご夫婦のストーブ探しが本格的に始まったそうです。

“お手伝い”を始める間もなく、ご主人自ら小さい端材から、
本薪へと見事に焚き付け完了。
「私が小さい頃は薪を使った生活は当たり前だったからね、だるまストーブとか」
と、大きく上がった炎をフロントガラス越しに
眺める姿がとても嬉しそうです。

 今年の薪は既に知人からトラック一杯分もらい、
裏山からも樫などのいい薪が手に入るので、
今後も薪の心配は全くないそう。
うらやましい限りです。

 

  薪は蔵の軒下に積まれていました。
風が強く吹かなければ雨はかからなそうです。

 「薪ストーブを使った料理をこれから覚えなくちゃ。まずはイベントで作っていたピザ!」
と楽しみしている奥様。
今年のファイヤーライフのイベントのとき、琴の教室の先生をされている奥様は、
来日のきっかけが“尺八”のポール社長(ファイヤーサイド)と意気投合。
運命的な出会いを感じたそうです。琴と尺八のセッションをぜひ見てみたいですね!

 ご主人は自然風景の写真を趣味に、奥様は押花絵や琴の教室をご自宅で開きながら、
ご夫婦そろって家の周辺に点在する畑に作物を栽培しています。

  「ここ近道なの」と畑を案内してくださった奥様。
写真よりもっと険しい道もさくさくと進みます。
その途中も、押し花用の野草を採取したり、
ただの散歩がわくわくする時間になる道です。
  押花絵のひとつ。白い花が可愛らしいです。

  沢山の苗からひとつひとつ虫をつまんで完成した無農薬。地道だけれども大切な戦いです。
野沢菜・大根・チンゲン菜などがもうじき収穫を迎えます。

 米や野菜など栽培できるものは全て自家製、もちろん無農薬です。
庭に引いた川の水はまた川に戻ると少し下流でご夫婦の無農薬の田んぼの水になります。

そばを打ち、お餅は石臼でつく。
ご主人は自然薯栽培の講習会に参加したこともあるそうです。
その生活は自給自足に近い。
また、収穫したものを親戚や友人に送っては、とても喜ばれています。
「催促されて宅急便を何回も。大変なのよ。」
と言う奥様の表情はどこか嬉しそうです。

 薪ストーブを取り入れた理由の実用的な部分以外で
おふたりが仰っていたのは、“精神的な豊かさ”でした。
まだまだ高価なものというイメージがある薪ストーブですが、
そうした意味とはまた違った“豊かさ”を
その空間に作り出すことが出来ます。
そう考えるとご夫婦が薪ストーブにたどり着いたのは
ごく自然な流れなのかもしれません。

 いわゆる“里山”のような場所での、
生活に趣味に、自然の恩恵をめいっぱい受ける暮らし。
また、それを人にも分けてあげて喜んでもらえることの悦び。
もうすぐ定年を迎えるご主人と奥様おふたりの静かで“豊かな”暮らしが、
今までも、これからもずっと変わらずに続いていく感じのする風景でした。
 薪ストーブ話の終了後、自家製野菜を使った晩ご飯を頂きました。
つやつやのお米と、古漬けのきゅうりや茄子の味噌あえ等々素朴だけれど、どれもとびっきり美味しい!
もうひとつ、家庭料理の教室も開いてくれたらなあ、
と思ったほどです。
ご主人の打った蕎麦も楽しみです…。
Personal date

機種名   VCアンコール
設置年月  H18.8 設置場所:廊下 
使用期間  「今年はまだ温かいので、もう少し先かな」
        (10月半ば談)
家族構成  ご夫婦、息子 犬(ジョン) 
薪割り    ご主人

取材:日本ファイヤーライフ
広報部/鹿久保

Vol.1 「つくば市 K邸」

Vol.2 「茨城県 K邸」

Vol.3 「茨城県鹿嶋市 M邸」

Vol.4 「茨城県日立市 T邸」



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