ご夫婦長年の夢だった薪ストーブは居間の隣の廊下にあります。
居間でくつろぎながら眺めるには丁度よいポジションです。
「石の配置はやっぱり市松模様にしてよかったね」
まじまじと改めてストーブと炉台を眺めて満足そうにご主人がひと言。
マットなブラックの本体と、シンプルでストーブを引き立ててくれる
大谷石が和風のお宅に素敵に合っています。
薪ストーブが欲しいと考え始めたのは、家が寒く普通の暖房では暖まりにくかったこと、
いろいろな機会で目にしては憧れていたこと、
そして、知人の家でリフォームを機に薪ストーブを設置したのを見たことでついに
ご夫婦のストーブ探しが本格的に始まったそうです。

“お手伝い”を始める間もなく、ご主人自ら小さい端材から、
本薪へと見事に焚き付け完了。
「私が小さい頃は薪を使った生活は当たり前だったからね、だるまストーブとか」
と、大きく上がった炎をフロントガラス越しに
眺める姿がとても嬉しそうです。
今年の薪は既に知人からトラック一杯分もらい、
裏山からも樫などのいい薪が手に入るので、
今後も薪の心配は全くないそう。
うらやましい限りです。
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薪は蔵の軒下に積まれていました。
風が強く吹かなければ雨はかからなそうです。 |
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「薪ストーブを使った料理をこれから覚えなくちゃ。まずはイベントで作っていたピザ!」
と楽しみしている奥様。
今年のファイヤーライフのイベントのとき、琴の教室の先生をされている奥様は、
来日のきっかけが“尺八”のポール社長(ファイヤーサイド)と意気投合。
運命的な出会いを感じたそうです。琴と尺八のセッションをぜひ見てみたいですね!
ご主人は自然風景の写真を趣味に、奥様は押花絵や琴の教室をご自宅で開きながら、
ご夫婦そろって家の周辺に点在する畑に作物を栽培しています。
米や野菜など栽培できるものは全て自家製、もちろん無農薬です。
庭に引いた川の水はまた川に戻ると少し下流でご夫婦の無農薬の田んぼの水になります。
そばを打ち、お餅は石臼でつく。
ご主人は自然薯栽培の講習会に参加したこともあるそうです。
その生活は自給自足に近い。
また、収穫したものを親戚や友人に送っては、とても喜ばれています。
「催促されて宅急便を何回も。大変なのよ。」
と言う奥様の表情はどこか嬉しそうです。
薪ストーブを取り入れた理由の実用的な部分以外で
おふたりが仰っていたのは、“精神的な豊かさ”でした。
まだまだ高価なものというイメージがある薪ストーブですが、
そうした意味とはまた違った“豊かさ”を
その空間に作り出すことが出来ます。
そう考えるとご夫婦が薪ストーブにたどり着いたのは
ごく自然な流れなのかもしれません。 |
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いわゆる“里山”のような場所での、
生活に趣味に、自然の恩恵をめいっぱい受ける暮らし。
また、それを人にも分けてあげて喜んでもらえることの悦び。
もうすぐ定年を迎えるご主人と奥様おふたりの静かで“豊かな”暮らしが、
今までも、これからもずっと変わらずに続いていく感じのする風景でした。 |