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「新しく建てる家に薪ストーブを置きたい!でも本当に火事の心配はないのかな?」
「最近雑誌で薪ストーブをよく見かけるようになって気になっていたけど、今の家では無理かな・・」
など、他の暖房と比べると分からないことが多くて戸惑ってしまう薪ストーブ。
でもその能力や機能を知れば知るほど、他の暖房にはない魅力にはまってしまいます。
まずここでは、設置するにはどうしたらいいのか、購入から設置工事、
使い始めてからのメンテナンスまで、流れに沿って考えていきましょう。

  1. 「薪ストーブを置く目的」とは…?
  2. どこに置こうか?
  3. 煙突について(煙突の出し方・煙突工事の流れ)
  4. 本体の操作方法
  5. 薪のきほん
  6. メンテナンスをしよう

1)「薪ストーブを置く目的」とは…?

暖房以外に何が?と思われるかもしれませんが、
暖房以外の楽しみを知るたびに「なるほど!」と感心できることが多い薪ストーブ。
普及率が高い北欧では、「暖房」以外の部分、
火を眺めてリラックスしたり、火を囲んでいる時の家族の団欒を大切にしたいという、
薪ストーブの存在自体に価値をおいている人も多いそうです。

その場合は火の見える部分が開放状態になっているか、
フロントガラスの付いているものを選んだほうが楽しめます。
また、輻射式の場合、ストーブトップや火室内で料理ができることも大きな楽しみの一つです。
どの薪ストーブが自分に合っているか、知り合いのユーザーの話を聞いたり本を読んだりしながら、薪ストーブショールームで話を聞いてみることをおすすめします。いずれにしても、自分に合った後悔しない薪ストーブ選びをしましょう。

【ショールームに行ってみる】

大体各県に1〜数ヶ所は薪ストーブが展示してある専門店があります。

疑問に思うことは全て親切に答えてくれるはずですので、分からないことは何でも質問してみましょう。また、薪ストーブにどの程度暖房としての能力を依存するつもりなのか、どんな楽しみ方をしたいかを訪れる前にイメージを膨らませておくと話はスムーズです。

薪ストーブ本体やアクセサリーに実際に触れてみて、薪をくべてみたり(前から・上から・横から)薪を運ぶためのラックにのせて運んでみたりして、お父さんだけでなく、家族みんなが使いやすいものを選ぶようにしましょう。

薪ストーブの暖め方(構造)には大きく分けて3つのタイプがあります。

壁に埋め込まれた暖炉のように、前面か周囲が開放の状態になっていて、薪のはぜる音や香りなど、火を直に楽しむことができる。
ただ空気を絞ることができないため、薪はどんどん燃えて暖かい空気は煙突へ吸い込まれてしまう。

 

薪ストーブの本体が2重構造になっていて、その間を空気が対流し、温められた空気が吐き出される。縦型のものはフロントガラスが大きい。
部屋が暖まるのに相当時間がかかるが、本体がさほど熱くならないので安全である。輻射式よりも壁に近づけることができる。
薪が燃えて薪ストーブの本体(鋳物)が温まり、
その輻射熱で部屋を暖めるもの。
最も熱効率がよく、主暖房としてならこのタイプがおすすめ。
本体がかなりの高温になるので、壁や可燃物からの距離や炉台づくりに特に配慮が必要。

煙の二次燃焼の起こし方にも2通りあります。

○クリーンバーン式:一時燃焼によって出た煙を新鮮な空気を送り込むことで着火させ(二次燃焼)、煙を燃やすタイプ。

○触媒式:触媒を通すことで二次燃焼を起こすタイプ。使用頻度にもよるがだいたい3〜6年ごとに交換が必要。クリーンバーン式よりも燃焼効率がよいので、「薪のエネルギーをより使い切ることが出来る = 薪の量が少なくて済む」ということになります。

2)どこに置こうか?

 

ほとんどの人はリビングなど、家族が集まる、お客様を通す場所を選ぶでしょう。
火を囲んで会話が弾み、火を眺めながらソファに体をうずめて一日の疲れをとる。
家全体を暖めるために玄関に置かなければならない、
などといった家の構造的な理由でもない限り、人の集まれる場所に置くことをお勧めします。

部屋のどこに置くか。部屋を暖めるという観点からみればもちろん、
ストーブ本体全面から熱を発することができる部屋の中心がいい。
ただ、炉台や煙突なども含めて相当な存在感のあるものなので、部屋にそれなりに広さがあるか、その上他の家具の配置や動線までよく考えないとシーズンオフには邪魔に思えてしまうかもしれません。

一般的には、壁際に離隔距離ぎりぎりまで寄せるか、部屋の角に設置することが多いでしょう。


また、煙突を垂直に上げたい場合、家の構造材に当たらないか確かめること。
後述するが、煙突の角度をできるだけ変えないようにするためには
若干、希望する位置からずれることにもなるかもしれません。


3)煙突について(煙突の出し方・煙突工事の流れ)


煙突の種類は主にシングル煙突と二重煙突があります。二重煙突は間に断熱材が入っており、煙突の中の暖かい空気は通常のドラフトによって外まで排出されます。しかしシングル煙突だと煙突自体が熱くなり、そこから熱が放出されることで煙道内部の煙が冷えて煙中に含まれる物質が煙道に付着しやすくなります。それが煙道火災の原因になるものなのです。煙突自体から暖をとるということは考えずに、特に屋外の煙突は外気にさらされるので安全な二重煙突を使用しましょう。

【高さ・伸ばし方】

高さは煙突の口元から最低4〜5メートルは必要になります。煙突の角度を変えると5〜10%ドラフトが悪くなるので、できるだけ垂直に上げたほうがトラブルは少なくなるでしょう。自分で煙突掃除を行う場合にも、あまり極端に曲がっていたり、煙突のトップの位置が不安定な場所だったりすると難しくなってしまうこともあるので、メンテナンスのし易さも考えて煙突の上げ方を考えましょう。

【トップ】

煙突の屋根からの出し方にはおよそ、煙突囲いを先まで伸ばすもの( ※画像? )途中まで伸ばすもの( ※画像? )、雨じまいの部材だけで煙突をそのまま上げるもの( ※画像? )と3種類あり、トップの形状もメーカー毎にいくつか種類があります。そのそれぞれに長所があるので、自分の家にはどれが合うか、どのデザインがいいかを専門店に相談してみるといいでしょう。その他、煙突の先の周囲に棟や大きな木などの障害物があると風圧帯からの影響を受けて排気がスムーズに行なわれなくなることもあるので、トップの高さにも注意を払いましょう。細かい数値についてはメーカーごとに定められた基準がありますのでそちらを確認してください。

※画像?

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【 煙突の見積もりについての注意点 】

複数の専門店に見積もりを頼む場合、単純に安さだけで選んでしまうと安全性に問題がある場合も考えられます。煙突は、本体と同じくらいの金額で驚いてしまう人も多い部分ですが、薪ストーブのトラブル(煙が逆流した、煙道火災など)はほとんど煙突が原因になっていることが多いのです。各専門店で見積もりと共にきちんとした説明を受けて、疑問・不安のない上で選ぶようにしましょう。

【 工事について 】

煙突工事は新築の場合、その各工程に合わせて分けて工事現場に入り、取り付けるようになります。「屋根と接する部分での煙突の固定(※画像?)」 → 「トップをつける」 → 「煙突を下げていく(※画像?)」 → 「炉台の設置」 → 「本体の設置と煙突との固定」となります。既存の家ではおよそ1〜2日で終わる工事です。(炉台工事を除く)

※画像?

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4)本体の操作方法

新品の薪ストーブを購入した場合に重要なのが、薪ストーブの「慣らし運転」です。

初めてでいきなり高温にさらされると変形が起きることもあるので、「通常よりも低めの温度で燃やす→冷ます」を
2 , 3回繰り返すことで薪ストーブ本体も、ガスケットと接着剤も安定してきます。

ここでは、輻射式で触媒式のバーモントキャスティングス「 ENCORE 」と、同じく輻射式でクリーンバーン式のヨツール「 F 500 」の使い方をご紹介します。

まず、前日に焚いた残りの灰を目皿を動かしたり、ツールを使って灰受けに落とし、
灰バケツ等に移す。

ダンパーを開けて着火材を置き、その上に焚きつけ用の小枝を山になるように重ねて点火する。

小枝に火がついて燃え出したら細めの薪をのせ、火が安定してきたら本薪をのせて、焚きつけ用のドアを閉める。

その後は、ローディングドアから薪をくべていき、温度計を確認しながらベストな温度になるまで焚き続ける。
※お店では、スチーマーに水をはり、ハーブティを入れてます。

温度が丁度よくなったらダンパーを閉じ、空気を絞ったりして火力を調節して運転する。
消火したいときは、薪の補給をやめて空気を完全に絞る。


5)薪のきほん

薪は木なら何でもいいというものではなく、最も重要になるのが乾燥状態です。
最低1年は乾燥されたものを使いましょう。
乾燥が不十分だと、薪として燃えるときに水分の蒸発に
熱が使われてしまうし煤やクレオソートが煙突に
たまりやすくなります。
煤やクレオソートのたまった状態は、煙の逆流や
煙道火災を引き起こす原因になるだけに、
十分に乾燥できていない薪を使わざるを得ない場合は
通常以上に煙突掃除をするようにして下さい。

また、マツやスギなどの針葉樹よりも、ナラやクヌギといった広葉樹の方が
火持ちがよく、若干クレオソートの発生量も少ないです。
より火持ちのいい材を選んだほうが薪を置くスペースも小さくて済むことになります。
ただ、建築廃材や間伐材などから調達しようとすると針葉樹は避けられません。
使ってはいけないのではなく、それよりも重要なのは乾燥状態なので
それほど神経質にならなくても大丈夫でしょう。

薪の仕入れについては、手間がかかっていなければいないほど安いのは当然のこと。
丸太の状態で買ったほうが乾燥した薪の束の状態で買うより
総体としてみれば相当安い。
でも、スペースを考えれば無理なところ。
丁度いいと思われるのが、生の玉切りになった状態で購入し、
薪の大きさに割り、乾燥させるのは自分で行なう、という方法。
冬〜春、週末に時間と体力を使って楽しめる人にはおすすめです。
薪を置くスペースは2畳以上は必要になります。


6)メンテナンスをしよう

 

まずは自分のストーブの構造を普段から注意深く観察してよく理解し、痛みやすい箇所を把握しておくと、メンテナンス時や後々問題が起きたとき相談する際に役に立つでしょう。

薪ストーブのメンテナンスには、シーズン中日々行なう掃除と、
シーズン前に行なう煙突掃除、使用頻度によって違いますが、
交換が必要になる薪ストーブ本体の部材の取替え作業があります。

「シーズン中日々」といっても、昨日焚いた分の灰を下の灰皿に落として、入れ替えて、フロントガラスを拭く程度です。そんなに大変な作業でもありません。
煙突掃除はシーズン前(9〜10月ごろ)に行ないます。
専門店でも引き受けてくれますが、一人でできる簡単な作業なので、
方法を教わって、自分でやってみてもいいでしょう。

灰受け皿の灰の処理

蓋を付けてバケツへ
※機種により異なります。

フロントガラスの拭き掃除

ストーブ周辺の掃除

交換が必要な部材とは、鋳物の隙間を埋めるファイバーロープが劣化してくるのと、
二次燃焼を助けてくれる触媒がほとんどです。ただ、ファイバーロープはともかく、
触媒の交換は、慣れていないと難しいと感じる場合もあるので、
専門店に相談してから判断しましょう。

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